それでも“だから一人旅は楽しい?!”(「ビューティービジネス」誌より)

 今年の夏サンフランシスコに一週間滞在したのは、たまたま、のことだった。
 オレゴン州ユージーンというところに、5年余り住む友人に会う為に、3週間休みをとり、取り急ぎ国内線乗り換え地、サンフランシスコ往復エアをとった途端、友人の予定を聞いた。
 曰く、まあくが来た2〜3日後に、丁度単身赴任先からダンナが帰ってくるので、すぐに家族でバカンスに出かける。(えー!)でもまあくが日本に帰る1週間前にはユージーンに戻る。(ふむふむ)が、ダンナがいるので家には泊まってもらえない。(げっ!)が、ユージーンにもいいホテルはあるし、最後の2日間だけは、ダンナも赴任先に戻るので、まあくも泊まれる。(そっか・・)自分のいない間はまあくの好きな乗馬とか、何かと日本人友達にフォローしてもらえるようにするし、アルバイト料1時間10ドルも払ってくれたら、運転する者も紹介する、云々、ということだった。
 エアチケットは変更することも出来た。
 が、自分のいない間のフォローまで面倒な思いして、色んな人に頼んでくれたのだ。何年来の約束がやっと実現して、彼女も電話でとても嬉しそうだった。
 “産業”は、オレゴン大学だけ。“自慢”は自然だけ。の田舎町に、幼い子供と暮らす彼女の寂しさも解っていた。だから、何もなくていい。彼女と思いっきり語り合える日々を過ごしたい。そのためには海外繋がる携帯持って、事務所との連絡絶やさぬ状態にし、宿題資料持ちでパソコン抱えての旅でもいいや、と覚悟していた。
 結局悩んだ末ぎりぎりに折衷案を出した。乗り換え地、今回初めて行くサンフランシスコで1週間の一人旅。あとはユージーンで乗馬三昧と宿題で友人を待てばいい。
 となれば、12泊分のユージーンのホテルは友人に予約しておいてもらえばいいとして、急遽サンフランシスコのホテル一週間分をゲットしなければならない。
 7月から8月にかけては、シスコは超オンオンシーズン。観光客だけでなく、数多(あまた)のコンぺテイション開催の真っ只中だ。ホテル代金はどこも通常の1,5倍。それでも直前の7連泊ゲットは難しい。
 だがラッキーにも、3泊だけだが、高台高級エリア、ノブヒルの超快適2部屋続きコンドミニアムをネットで予約出来た。
 後は、これまで海外一人旅お得意パターン.。現地にさえ行けば、インフォメイションかコンセルジュが、どこか紹介してくれるだろう、の勢いで、成田をたった。

 20年前、初めてニューヨークの街に降り立った時の興奮。を思えば、シスコの印象は、何てことない。坂道ばかりだからどこも立体的で、絵画的に美しい街並みが揃う。でもイマイチ感性に訴えてこない。自分が歳とったからとかでなく、全然違う魅力なんだ。
 それでも、1日めで縦横に走るケーブルカー駆使することも覚え、ホテルスタッフ、トニーの紹介で各国観光客に混ざってシティツアーに参加したり。それなりシスコの街を散策した。観光センターにも行き、残る日数のホテル探しもした。が、どうにも4連泊がとれない。全くシスコの夏を甘くみていた。
 「I left my heart in Sanfrancisco」と、いたるところで合唱させたがる、そんな街なのに。
 嗚呼、何でこんなとこ来ちゃったんだろう?
 唯一楽しみにしてたサンフランシスコ近代美術館。企画展は、まあくも好きなフリーダ・カーロをやっていた。サルマ・ハエックが主演制作して生涯描いた映画「FRIDA」でも有名な、メキシコの、あの眉毛繋がった個性的美人画家だ。やはりここぞとばかり人々が詰め掛けてた。
 ある意味絵以上に興味深かったのは、フリーダと、絵の師匠でもある夫リベラ・ディエゴを映したホームビデオの映像だ。
 彼らの自宅の庭に咲く花々。リベラが1輪とり、フリーダに渡す。フリーダは満面の笑みでリベラにキスをする。何度も。リベラの手を握ったり、頬に当てたり。3分ほどの映像を、何度も繰り返し見た。胸が熱くなる。フリーダがどんなにリベラを愛していたか、フリーダの絵の根源が、この3分に凝縮されているのだ。
 どの絵の前も黒山の人だが、この素敵なコーナーには、何故か客もまばらだ。そう言えば駅から歩いて来る途中にあったギャラリーに、ふらりと入ったが、お客はまあくだけだった。やはり二ューヨーク近代美術館近辺とは全然違う。
 何かうんざりして、せめて雄大な自然に行こうと、ヨセミテ公園ツアーを調べたら、一人だけなら席はあるが、何と、ヨセミテに行く途中が山火事!火の手はひろがる一方で、一部の道路が封鎖されている。そんな、“飛んで火に入る状態”なんて、と、こちらはその1席を辞退する。それにしても、1席残すのみでツアー全てが満員とは、観光客パワーが凄いのは日本人だけじゃないんだ。
 で、仕方なく探し出したのが、リゾート地モントレー2泊ツアー。ゴルフ場と、野生のラッコやあざらしが生息する自然そのままの海が有名だ。以前クリント・イーストウッドが市長してた山間の小さなこじゃれた町、カーメルに立ち寄り、「怒りの葡萄」のスタインベックゆかりの地、キャナリーロウや、新鮮シーフード“サッポロ”のレストランが超繁盛してたフィッシャーマンズワーフなど、時間つぶしの2日間。
 勿論日本人はまあく一人。送り迎えのバス時間からややこしい数多の確認は、テキトー運転手相手に当然ながら英語(早口)のみ。かえって神経疲れたリゾートではあった。 
 シスコに戻っての残り2泊は、トニーが奥の手使って部屋をとってくれたので、同じ快適コンドミニアムに戻ることが出来た。
 最後にシスコの沖合いにそびえるアルカトラズに行った。それこそイーストウッドの映画でも知られる世界一有名な刑務所。シーズンはなかなかチケットがとれない大変な人気ツアーだ。まあくが前日の電話一本で行けたのは、パウエルの観光センターで偶然知り合った美人ツアー・プロデューサー、奈津子さんのおかげ。
 この、なっちゃんとはスタバでお茶して色んな話しをした。教えて貰った美味しいレストランも間違いなかった。
 そういえばシティツアーでバスの隣席に座ったマイケル・ダグラス似イタリア人のセルジュ。彼とはジャパニーズガーデンを一緒に歩き、拙い英語どうしでかえって話しが弾んだ。
 思えば、この二人との出会いが、サンフランシスコ一番の思い出だ、と、2枚の名刺を眺める。次回きちんと目的持って、なっちゃんと遊ぶサンフランシスコはきっと面白いだろうし、ミラノに行った時は、セルジュが迎えに来てくれる、そうだ。
 やっぱり“だから一人旅は楽しい”
 この後のユージーン編は、いつか「ユージーンの妻たち」で書きます。お楽しみに。
 PS 「地球の歩き方」に出てるヘンリー某なんて、ちっとも役に立ちませんから。

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