有馬稲子さんの“愛”(ビューティービジネス5月号より)

 

有馬稲子さんの“愛”


 

その名前を聞いてピンとくるヒトは、多分50歳以上だろう。その美人女優さんの活躍をリアルに見ていたヒトは、きっと60歳以上だ。


って、古い話しをここで持ち出したのは、ある記事を読んで、つくづく男って女の気持ちが全く判らないんだなあ、と、今更ながら感じたからだ。


連休直前に行った、10年ぶりのハワイからの帰り。飛行機の中で読んだ週刊誌に、その記事が出ていた。


日経新聞に連載されている「私の履歴書」についてだ。そこに、今、有馬稲子さんが「犬神家の一族」などで有名な、映画監督の市川昆さんとの関係を赤裸々に綴っている、ということが書いてあった。


日経の連載と言えば、古くは、大評判になった渡辺淳一さんの「失楽園」など、“大人の読み物”が隠れたウリだ。


でも「失楽園」枠は小説だけど、「私のー」は、功成り名を遂げた企業家の方々の自伝物、と思っていた。


以前、仲良くさせていただいているコーセーの小林禮次郎氏が登場された時は、ご本人から伺っていたお馴染みのエピソードもあったりして、毎回楽しみに読んでいたのだが。しばらく日経サボってる間に、往年の女優さんの“履歴書”も登場していたのだ。

 

曰く、17歳年上の市川監督に、若かりし有馬さんが、色んなショーや舞台の見方など、全てのことを教えてもらったことから、監督との赤ちゃんを堕胎したことまで、激しく哀しい恋の顛末が、こと細かく書かれている。


赤ちゃんが出来た、と告げた時の監督の冷ややかな言葉。


その上、自分は奥さんと離婚もしないのに、当時イケメン大スターだった萬屋錦之介さんとの結婚が決まった有馬さんに、何とか結婚を止めてほしい、とかきくどく。有馬さんが、盲腸だか何だかで入院している病室まで来て、だ。そこへ突然現れた錦之介さんにバレないように、病室の隅だかに隠れたりする大監督の姿は、まさに勝手な男の滑稽の極みだ。


もちろんそれらは、実名ではなく、監督の“J”と称されている。が、誰が読んでも市川昆監督その人だと判明する内容、らしい。


そして、その記事を書いている週刊誌の男性記者は言う。実は15年前にも有馬さんは自伝を出版している。そこにも“J”=市川監督、のせいで自分がいかに翻弄され辛い思いをしたか、を告白している。


15年経って、今また新聞の連載という形で、市川監督を糾弾している。すでに2年前90歳を超えて他界した男に対して、と。  


「やな女だなあ、今更そんな昔のことを暴露して、どうしたいのだろう?」


東京に戻って会った男友達が、たまたま同じ記事読んでいて、辟易した声で言う。おしなべて男の意見だ。


確かに気持ちのいい話しではないけど、有馬さんは市川監督をただ延々と恨み続けてきたのだろうか。


実際、その“履歴書”をまあくは読んでいないので、エラそうなことは言えないが、多分、それが有馬さんの“愛”なのではないか。


女は嫌いになった男に、そんな面倒臭いことしません。そこに執着があるからだ。執着こそ愛だ。今更どうしたいとかこうしたい、とかではなく、ただ忘れ去ってしまいたくないのだ。


有馬さんは、これでもかと、何十年も前の彼の不実を暴くことで、再び、彼の吐息を身近に感じることを選んでいるのではないだろうか。 


有馬さんは、きっと、凄く深く今なお愛しているのではないだろうか。先に逝ってしまった元カレを。

どかーんと青く大きい空、エメラルドグリーンに広がる海。毎日上天気の風にそよぐ椰子の葉。30年以上前、初めて行ったハワイ。それから7〜8回行ったろうか。行く度に幾つかビルが増えていたが、それくらいの変化だ。今回10年ぶりに行って、また新しくトランプインターナショナルホテルがオープンしていたが、基本的には全くもって変わっていない。


10年1日の如し、のワイキキの通りを歩いて、すれ違うカップルの姿も、恐ろしいくらい全くいつも同じだった。


みんなぼぉーとした眼をして、ぷらりぷらりと歩いている。恋人同士か新婚カップルか。


どちらにせよ、何一つ後ろ指刺されることない公明正大ワイキキカップルの姿が、それほど幸せそうに見えないのは何故だろう?


その後、有馬稲子さんが萬屋錦之介さんと、ハワイの空のように晴れ渡った結婚をしても、それでも幸せを掴めなかったのは何故だろう?


そして、今70歳を過ぎた有馬さんが辛くも懐かしく思い出すのは、公明正大な晴れ渡った日々ではなく、隠さなければならない不実な男との嵐のような日々なのかもしれない。

そういえば、これも古い話しだが、いつだったか小泉純一郎さんに、好きな女優さんは誰ですか?って聞いたことがあった。


小泉さんは「有馬稲子さんに憧れてた」と。


有馬稲子さん、という名前をまあくがリアルに聞いたのは、この時が初めてだった。


 皆様も楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。愛する人とご一緒に、ね。

ホノルル美術館JPG.JPG

ハワイにきたら絶対来る場所のひとつ、ホノルル美術館。
ロコアーティストの作品が美しい。建物も涼しげなイスラム風中庭もお気に入り。

ホノルル.JPG
ホノルル美術館

夕焼け.JPG
いつきても、部屋から見えるこの夕陽は最高

ジム.JPG
スキーで捻挫したばかりでハワイ入りした次女。
8日間毎日ホテルのジムで筋トレ。まあくもつきあいました、とさ。

ワイキキビーチ.JPG
30年前と全く同じワイキキビーチおまわりさん横。
もうめったに来ないけど”スパム祭り”で来てしまった!

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

links

categories

selected entries

archives

recent comment

  • 4月15日「陽だまりの樹」
    まめごろう (06/28)
  • 4月18日
    まめごろう (04/21)
  • 4月18日
    aki1028 (04/20)
  • 1月18日YEBISUふたり亭VOL.2ご報告と                                明日1月22日はアンニュアージュスクール第6回
    尾崎喜三子 (01/22)
  • 12月11日ー恵比寿アンニュアージュスクール第5回 講師姜尚中先生ご報告
    まあくまさこ (01/06)
  • 12月11日ー恵比寿アンニュアージュスクール第5回 講師姜尚中先生ご報告
    尾崎 (12/31)
  • パリっ子も「ノン!」と叫んだヴェルサイユと村上隆さんコラボ
    村石太マン (10/16)
  • 8月23日 恵比寿アンニュアージュスクールご報告
    さっちゃん。 (09/23)
  • 感動!日光「四代目徳次郎」の天然かき氷〜VOL2
    jinn (08/24)
  • 「やっぱりなぁ」と「それにしても」の7月11日参議院選挙〜7月13日
    (07/14)

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM