12月13日―「YEBISUふたり亭〜VOL1」ご報告
YEBISUガーデンプレイス発信、新感覚落語「YEBISU亭」から新企画が誕生した。じっくりがっぷりお二人の落語を堪能していただきたい、だがその組み合わせは単なる二人会ではなく、かつて何処も実現していない斬新な組み合わせで。
10年前、「YEBISU亭」は、落語を生で聴いたことがない方々に、落語の楽しさ面白さ、そして日本文化の深さまでもアピールし、恵比寿ガーデンプレイスならでは、の雰囲気で落語ファンの層を広げたい、という主旨でスタートした。
落語家さんたちだけじゃなく、筑紫哲也さん(「YEBISU亭」の題字も書いてもらった)、デーモン閣下、ROLYさん、上妻宏光くんなどなど、異種業界の方々に登場していただき、トークやコラボとともに落語をじっくり聴く会は、落語ファン。一般ファンもともに、多くの皆様のご支持をいただけるようになった。
そこで2010年も最後の月に、新たに「ふたり亭」が実現できたのだ。
「YEBISU亭」で落語の魅力を存分に識っていただいた皆様への、もうひとつの深い落語の会、としての提案だった。
その第1回を、立川志の輔さんと風間杜夫さんという、かつてないお二人に、それも超のつくお忙しい中、飾っていただけたことは、最高に嬉しいことだった。オーバーじゃなくお二人に感謝感激の極みです。
オープニングのトークで志の輔さんが「風間さんの紫綬褒章お祝いで来た」と、おっしゃってたけど、実はこのお二人が決定して、ちらしを発注した途端、凄いタイミングで風間さんの勲章の報せを聞いた。急ぎ追加ちらしに、「祝・紫綬褒章」と入れたのだ。
ちなみに第2回ご出演いただく桂文珍さんも紫綬褒章。
次は絶対志の輔さん、で合点!だ。
実際今回夢のようなお二人のご出演が実現できたのは、以前うちの「コーセーアンニュアージュトーク」というトークライブに、風間さんと志の輔さんにご一緒に出ていただいたのがご縁だ。その時にえらいお二人の気が合って、トーク終了後、二次会三次会と飲むほどに楽しい時間をご一緒したことを覚えている。
今回も一番嬉しかったのは、お二人に「お客さまがとてもいい」と喜んでいただけたことだ。「お客さんがいい、というのはYEBISU亭で10年かけて築いてきたことだから、まあくも誇りにしていい」って。お世辞でも泣けちゃうくらい嬉しかった。実はその少し前から、まあくの不徳のいたすところだけど、ある“災難”があって、その後処理でけっこうしんどい大変な日々が続いていた。普段めったに事務所にいないまあくが、毎日深夜1時2時まで事務仕事を急遽手伝いに来て貰ったスタッフとふたりでせっせとやっていた。ちょいと精神的にも肉体的にも参っていたのだ。
今回の構成もオープニングのトーク部分含めて志の輔さんと風間さんに色々ご指示いただき、本番に臨むことが出来たのだった。
構成といえば、最初の一席目の落語が風間さん、休憩はさんで最後のとりの落語が志の輔さんだった。まあそれが順等だろう。だが当日、風間さんが「芝浜」をやるとわかって、志の輔さんから順番を反対にしよう、ということになった。
確かに暮れの大演目「芝浜」はとりにふさわしい演目だが、志の輔さんの後に自分が登場、と聞いた風間さんは大仰天。「師匠の後なんて畏れ多い」と何度も固辞していらっしゃった。が、それも「紫綬褒章」のお祝い、志の輔さんの粋な計らい、と、その温かい心使いに、風間さんも覚悟をきめて、「こうなったら、とりでやるしかないよね、まあくん」となった。
ただまあくがいたらなかった。風間さんの「芝浜」終りで流すBGMと、志の輔さんの落語終わりで流すエンディング楽曲も逆にしなかったことだ。志の輔さんの演目が新作の「ディアファミリー」だったから、まあくがそれぞれに選んだ楽曲はぴったりだった。なのにお二人の出番が反対になったのに、楽曲も反対にするのを、ついうっかり、してしまったのだ。大反省。マジごめんなさい。
でも、そんなもんなんぼのもんや、ってなくらい、志の輔さんの「ディアファミリー」も風間さんの「芝浜」も、気合の入った爆笑満載の、素晴しい感動的なものだった。
風間さん、直前まで楽屋で鏡の前で練習してたもの。あんな緊張感ただよう風間さん初めて見た。
そんなこんなのいたらないプロデューサーを、「こういうユニークな落語の会をやることで落語ファンの裾野も広がる、長くやり続けてることがエライ」と、落ち込んでいるまあくを励ましてくださった。そして、何よりも「とても楽しい会だった」って。ありがとうございます。
『落語家さんて、なんでみんな達筆なんだろう?!
風間さんも、個性的なサイン!
マーク・アイ会員に、抽選でプレゼント!!』
おいでいただいた皆様にも、心よりありがとうございました。
これからも「YEBISU亭」ならでは、「ふたり亭」ならでは、の、何よりも広く皆さんに楽しんでいただける、ユニークな落語のステージを創っていきます。
『お疲れさまでした!』
次回、1月18日「ふたり亭〜VOL2」は、桂文珍さんと、何と、畏れ多くも(王楽くん本人弁)三遊亭王楽さんのおふたりのご登場です。皆様どうぞ、かつてないおふたりの目撃者、となって下さいね。
そして「YEBISU亭〜第33回」は、元祖レギュラーメンバー柳家喬太郎さんと、新レギュラーメンバーにぜひなっていただきたい柳家三三さん。ゲストは、あの、元クライスラー&カンパニーのイケメンピアニストで、話題の舞台で作曲家としてもご活躍、齋藤恒芳さんです。
こちらもまたかつてない、前人未到落語コラボをご期待下さい。
それでは、皆様、良いお年を〜!
(詳しくはマークアイHPをどうぞ http://markmasako.com)
『サッポロビール�様より』
- 2010.12.27 Monday
- YEBISUふたり亭ご報告
- 21:18
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- by markmasako