馬のお姫様 VOl9

 

 みんなどんだけ馬好きやねん、の「葵祭」〜京都5月15日(日)

 

 

正式名称は賀茂祭(かもさい)。

祭儀に関わる全ての人たちや社殿から牛舎に至るまで、双葉葵を桂の小枝に挿し飾ることから、広く一般には葵祭(あおいまつり)と呼んでいる、とか。

メインは、京都御所からスタートし下賀茂神社へ、そこから上賀茂神社までの、平安京時代絵巻パレード(行列)。「祇園祭」「時代祭」とともに、京都三大祭りのひとつだ。

まあく的には、このお祭りのシンボルになっているのが馬であることにすこぶる惹かれていた。

 

下賀茂神社の儀式から観たかったが、駆けつけたときはすでに遅し。総勢500名余の大行列は下賀茂神社を出て、上賀茂神社に行く道中の加茂川堤にかかっていた。必死に行列追いかけたが、これが早い。みんなたいそうな格好してるはずなのに歩くの、早!!

何とか追いついて、加茂川の水の流れも涼しげに行列観賞と決め込んだ。が、暑い!京都はすでに真夏の様相。行列のキャストは大変だ。男子はまだしも、十二単に時代化粧している女子たちはさぞやの暑さだろう。まんま“馬のお姫さま”は、馬の上で涼しげでしたが。さすがの皆さん京都人(と思う)。みんな揃いも揃って下膨れの平安美人でした。

 

そして、上賀茂神社に着いて、いよいよクライマックスだ。大行列ご一行は此処で解かれ、境内中央参道に敷かれたランウエイを、本殿儀式に赴く雅楽男子団他の一団が粛々と進んでいく。

予備知識もないまあくたちはその状況掴めずにいたが、巫女さんの男子版の人に「馬が走ります」の言葉聞いて、さっそく椅子席エリアチケットを買った。皆さんそこで行列から見ている人々だからして、ほとんど満席状態だ。が、関係者席エリアがけっこう空いていたので、すんなりそこに入らせていただき、ラッキーにもランウエイ最前列に。

チケット代わりの、胸に留めるブルーリボンとともにもらったプログラムにも、エンディングは「走馬」と書かれていた。

椅子席エリアの後ろにも沢山の人たちがわらわらと詰めかけ、今や遅しと、“来るべきもの”を待つ雰囲気。

そして40分経過。本殿では何やら儀式をやっているようで、何々の儀を行っている云々、などともったりした現場中継アナウンスは聞こえるが、境内からは本殿のその様子は全く見えず、観客はひたすらその“何やらの儀”が終わるのを待っている。

「いつお馬さんは走るねん!」「ねえ、ほんまにお馬さん出てくるのん?」

すぐ後ろの家族の子供二人がぐずり出す。そう、そのとうし、いつまで待たせるのだ?!

大人だってぐずりたくなるぞ。

「もうすぐや、すぐその目の前を走るから」葵祭関係者お父さんの言葉に、まあくも「そうなのか、ここを馬が駆けて行くのだ、すごい迫力だろう。もう少しの我慢なのだ」と納得する。

それからまた30分。相変わらずみんなは待っていた。

そうして結局1時間半もたったろうか、陽もぐーんと傾きヘタすれば6時にもなろうとする頃、やっと本殿内の“内緒”の儀式が終わったようだった。本殿から、光源氏のおつき、みたいな衣装の宮司やその他の皆さん方一団が出てきて、ランウエイ真ん中あたり観客席対面にある“能舞台風舞台”に居並び鎮座ましますと、走馬奉納関係のスタンバイOKとなった様子。

それまで延々、椅子席の客はもちろん、境内の立ったままの大勢の人たちも辛抱強く待っている。ほとんどの人々が帰る様子もなかった。みなさん、ひたすら、馬が走る、のを待っているのだ。まあくも、だけど。

 

そして、やっと7頭の馬たちが本殿から登場した。あし毛、栗毛、鹿毛。鞍にもとうらくにもオレンジ色の神馬の飾りを付けた馬たちが、古式そのまま装束の騎手にひかれ、エントランスとなる一の鳥居下にスタンバイする。

鞍も鐙も塗りだ。形も何ともおごそか(写真参)で、騎手は白足袋。乗りにくいだろうなあ。

 

さあいよいよ「走馬」の始まりだ。

一の鳥居からゴールの二の鳥居に向かって、一頭ずつの馬が走る。その距離わずか200メートル(関係者に聞いた)。

そして最初の一頭が走った。すぐ目の前を駆け抜けていった。いや、駆ける、ってゆうより、疾走。駆歩ではなくしゅう歩だ。

二番目に走ったのなんて、ぐーんとこちら(観客席)にカーブして来たから、まじ目の前数十センチって感じだった。後で馬のひずめ跡見て、その迫りぐあいに仰天したもの。

スタートはみんな身を乗り出して見ているが、目の前を通過する時には思わず身を引いている。凄い迫力だ。

こんな200メートルそこいらの短い距離で、あれほどのスピード出せるなんて凄い!

それも途中で、能舞台の人々に向かって、騎手が鞭掲げて挨拶ポーズまでする!

それもそれもあの古式然とした馬具とユニフォームで!!

 

そしてハプニング起きたのは4番目の疾走だった。ゴールの二の鳥居直前に左に逃げる道がある。そのまま直進すれば本殿の中に突進してしまうから、みんなゴール直前スピードを落とし左に手前を取る。それが4番目は、スピード落としきれず、左に曲がりきれず、で、鳥居左下のデカ提灯に突っ込んだ。その突っ込み方がハンパなかったので、一瞬場内騒然となった。

騎手、馬ともに無事だったが、5番目はさすがにスピードが落ちた。が、それでも凄い気合で人馬一体となって駆け抜ける様は、そのロケーションとあいまって一見の価値あり。

延々と待って、始まったらあっという間に終わったが、馬だもの、それで充分、か。

葵祭は祇園祭に比べたら地味だと言われてるけど、まあくはこちらのほうが好きだ。

日本での乗馬発祥が、この上賀茂神社だった、ということも今回初めて知った。

 

それにしても、みんなどんだけ馬が好きなんだろう、と感心した。馬の走るのを見るためだけに、延々とその時を辛抱強く待つ。そして馬が走る前の期待感、高揚感、一頭走るごとのどよめき、拍手、興奮。

多分この場に集うほとんどの人々がリピーターなのだと思う。“馬が走る魅力”を十分識っているからだ。

普通に馬場じゃなく馬の走る姿を見るのは確かに貴重だし。そんなシーン、馬場じゃなく馬の走る姿を魅せる機会(イベント)を東京でも創れないか、と、まあく的にはしみじみ考えた葵祭だった。

 

帰りに晩御飯したフレンチレストラン「C‘EST SYMPA」(セ サンパ)はおススメだ。京都情報誌で見つけて馬を待つ間に予約の電話を入れたのだが、二条城から5分のいい具合に小さな落ち着いたお店。フレンチには珍しくカウンターにオープンキッチンが清潔で、気楽な雰囲気だが料理はけっしてお気楽でない丁寧なお味のフルコース。京都の地野菜も豊富に一皿一皿が楽しめる。シェフの玉木一三さんが、お料理作りながらいい間合いで食材や京都の興味深いお話ししてくださるのも嬉しい。

 

葵祭からそのまま関西に居座って、19日、友人のズンキー(姿月あさとさん)が出るからって、神戸での「越路吹雪さん没後30周年トリビュートコンサート」に行った。が、この話しは次の機会に。

 

ってことで、震災後関西にいる時間が増えた。

東京では相変わらず心から晴れることはない。

福島に残された犬や猫たち、馬を助けるプロジェクトをネットで見た。応援するつもりだ。

 

 

それにしても八ヶ岳の馬たちは元気かしらん。



「こっち向いて!」ったら、しっかりカメラ目線くれた





加茂川堤の緑の中だから涼しげに見えるけど・・・




まんま「馬のお姫様」




上賀茂神社到着〜雅楽隊





神馬登場!




むこうに見えるのが一の鳥居




むこうに見えるのがゴールとなる二の鳥居(左横に提灯が見える)





馬たち入場






これが古式にのっとった鞍と鐙か。






マジ!この足袋と鐙!!




いよいよ騎乗






疾走




疾走!!







距離わずか200メートルのしゅう歩途中でこのポーズ!




かなりバランス崩してるけど、落ちない!




このヒトの前に走ったヒトが、左に逃げ切れず、

鳥居左下小さく見える提灯に突っ込んだ!





終わって、やれやれ。提灯大丈夫かなあ。そっち(提灯)かよ!




久々の楽しい時間、やっぱ馬はいいなあ




この馬がおみくじくわえてたのを娘が買ったら、大吉!




レストラン セ・サンパ (075−812−2383)



 







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