まあくのカンゲキノート VOL.25(雑誌「舞Land」より)

「この曲はだったん人の踊りだったんだ!」 

  それにしても、うちの近所(白金五丁目)の「金麦」のパンは本当にイケてる。特にバケットの小さい版カリカリベーコン入りはカンゲキ。まわりのパリパリ感と、中身のもっちり感が最高に美味しい。昨日、何年振りかの東京大雪の中、徒歩1分を転びそうになりながらも買った真っ白カレーパンもおすすめだ。  一昨日もすんごい冷え込みの中「プロデューサーズ」の初日を観劇(フォーラムC)。数年前、ブロードウェイキャストの公演を観ているが、今回は日本のキャスト、主役二人がJ事務所の人気者とあって、いつものミュージカル観客層よりぐっと年齢下がった若い女性たちで満員だった。トニー賞いくつも獲った本当に良く出来た作品。演出、美術などなど、全てブローウェイと寸分違わぬ舞台が契約どうりそのまんま再現されている。再演とあって盛り上がった舞台になってたし、主役二人も頑張ってたけど、ミュージカル、ってやっぱ唄えてなんぼ、でしょ。でもミュージカルのファン層広げる功績は、J事務所のキャスティングに負うところ大きいのかもしれない。 
 ワキとは言えフランツ役は、ブロードウェイキャストで観た時は、可笑しくてみんな席から転び落ちそうなほど笑ってたのを憶えている。そういうまさにミュージカルの技量を、今回の、TVバラエティーのタレントさんに求めるのは酷だろう。唯一岡幸二郎くんのカルメンが、そのビジュアルだけでなく、歌もお芝居もミュージカルのスケールだった。期待以上に良かったのがウーラの彩輝なおさん。確かに特な役だけど、彩輝さんの素の淡白さが嫌味のないお気楽セクシー美女の好演になってたのかも。 
 その前日、2月1日は世界一セクシーなマエストロ、ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場日本公演、ボロディンの「イーゴリ公」(NHKホール)を観劇。ロシアオペラは10年以上前、上野文化会館で観た「ボリス・ゴドゥノフ」以来か。イメージ的に暗くて重いロシアオペラはまあく的素人には荷が重く、ずっとヴェルディやプッチーニなど、悲劇と言えども楽しく綺麗なイタリアオペラ専門だった。ワーグナーも敬遠していたが、さすがに身近なワグノリアンに薦められて「タンホイザー」や「マイスタージンガー」は観た(「指輪」は未だパスしているが)。
 で、「イーゴリ公」だけど、これがけっこう楽しい。ストーリーはロシア武士道万歳、で、単純だし、モンゴル系仇役の描きかたもエラいし、珍しくハッピーエンディングだし、何と言っても、音楽が全編凄く綺麗。とりたてて有名なアリアはないけど、エカテリーナ・シマノーヴィチとズラータ・ブルイチェワ、この二人のソプラノとメゾが綺麗で、それぞれのアリアにカンゲキ。タイトルロールのバリトンさんは、悪くないけどイーゴリ公みたいな武官より(「椿姫」の)ジェルモンみたいなほうが適役かも。 
 そしてそして、聴いたら皆さんも絶対絶対知ってるはずのチョー有名曲が“ボロヴェツ人の踊りと合唱”=「だったん人の踊り」、このあまりに聴きなれたフレーズの元源がこんなに美しいシーン(エキゾシズム溢れるダンス)、こんなに美しい旋律だったんだ、と改めて大カンゲキ(人種設定めちゃくちゃだけど、でも思えば「マダム・バタフライ」なんかも日本文化ちょーいーかげんに描いてるし、でも音楽綺麗だから好きだけど)。 
 この「だったん人の踊り」だけ独立して、オーケストラが演奏してるCDもあるそうだから、ぜひ聴いてみてみて下さい。  余談だが、「真珠とり」という、めったに上演されないオペラの中に、テノールが唄うアリア「耳に残るは君の歌声」が皆さんもよくご存知な曲「真珠とりのタンゴ」というタイトルになり、オペラの元源忘れて世界的にヒットしたそうだ。近くは日本での「トゥーランドット」のカラフ王子(テノール)のアリア、「誰も寝てはならぬ」的状況か。 

  最近試写のご無沙汰は、今更ながらやはり映画は迫力の大画面、と、真面目にロードショー公開を観に行ってるから。「ア―ス」「ウォーターホ−ス」(どちらも公開中)前者はカンゲキの素晴らしい映画、絶対映画館で観るべし。後者は恐竜好きのまあくに、ネス湖、ときたから、ワクワクもので2月1日、公開初日、朝一番、で行ったけど。なんか、なあ。  で、久しぶりにこれなら試写室の画面でもOKかと「ダージリン急行」。もう最高に最高のロードムービー。主人公3兄弟に、オーエン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン。キャスティングもいい。このウェス・アンダーソン監督、「ロイヤル・テネンバウムズ」で才能気付いたけど、これで才能爆発かも。10年前に行ったインドの懐かし風景もあって、まあく的にすこぶる好きなカンゲキ映画だ。  贅沢カメオ出演の3人の役者さんもきっちり魅力的(日本映画のカメオ出演って、おしなべてただ出てるだけ、だけど)。ヴィトン風面白旅行バッグが目についたが、マジにヴィトンのチーフデザイナーがデザインしてた。別モンプロローグ映画「ホテル・シュヴァリエ」からの導入部も嫌味なく面白い。(3月公開)   

 ホテルオークラの隣、智美術館で開催中の「十四代柿右衛門展」(3月23日迄)は、その色絵磁器の美しさにマジに目を見張る。美術館1階のフレンチも美味しそう。

  帰宅して、まあくのお茶碗(けっこういい青磁)しみじみ見て、それでタラコ茶漬をつくって食べた。これもちょいとしたカンゲキ。

コメント
TITLE: SECRET: 1 PASS: f21cbce5aabf96d8f2dfd5a9cd34ece3 お仕事柄見まくってらっしゃいますね〜! 私は「プロデュサーズ」見ましたが楽しかった〜! 主役の一人が歌えなく、聞こえなく辛かったけど 岡さんとさえちゃんはよかった〜! 二人はスタイルも抜群!! 映画は違うのばかり見てる私ですが 見てみようかなーと思いました!
  • M子
  • 2008/03/15 11:35 PM
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